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三陸のサバとは?マサバ・旬・回遊・塩サバまでまとめて解説

9月17日
読了時間: 6分

更新日:9月20日

三陸のサバを知ろうとすると、「秋が旬」「脂がのったマサバ」「塩サバがおいしい」といった説明が見つかります。どれも一部は合っていますが、サバは海を広く移動する回遊魚です。三陸に来る時期や水揚げ量は、年や海況によって変わります。

また、「三陸サバ」という一つの品種があるわけでもありません。マサバとゴマサバは別の魚種で、鮮魚と塩サバでは選び方も食べ方も違います。

このページでは、三陸のサバを、魚種、回遊、旬、漁業、近年の海の変化、加工、家庭での食べ方まで一つにつないで整理します。塩サバの量や焼き方など、より具体的な疑問は専門記事へ進めるようにしています。


三陸産の真サバ


三陸のサバとは?


「三陸サバ」は、マサバやゴマサバとは違い、魚の正式な品種名ではありません。三陸沿岸で漁獲・水揚げされたサバを、産地の文脈で表す言い方として考えると分かりやすくなります。

三陸のサバにも、マサバやゴマサバなどの魚種があり、鮮魚・塩サバ・冷凍品など商品形態もさまざまです。店頭や通販では、産地とあわせて魚種や加工方法を見ると違いが分かりやすくなります。


マサバとゴマサバは何が違う?


日本周辺で重要なサバ類には、マサバとゴマサバがあります。水産研究・教育機構も、両者を別の魚種として資源評価しています。

岩手県水産技術センターの魚類図鑑では、マサバは太平洋側で黒潮に乗って本州南岸から岩手県沖まで広く回遊し、岩手県沖には夏から秋に来遊すると説明されています。

ゴマサバは、一般にマサバより暖かい海を好む傾向があります。店頭では「サバ」とまとめて販売されることもあるため、魚種まで知りたいときは商品表示を見ると分かります。


三陸では、サバはいつとれる?


「三陸のサバは○月が旬」と一つの月へ固定するのは難しいです。サバは回遊魚で、沿岸へ来る時期が海況や資源状態によって変わるためです。

岩手県水産技術センターは、定置網などの水揚げ状況を『漁況旬報』として継続的に公表しています。サバ類の水揚げ量も旬ごとに大きく変動しており、毎年同じカレンダーどおりに漁獲される魚ではないことが分かります。

魚の『旬』には、たくさんとれる時期、脂がのる時期、地域で流通しやすい時期など複数の意味があります。サバも、漁獲量の多さと食味の良さを同じ意味にしない方が理解しやすい魚です。


三陸のサバは、どうやってとる?


岩手沿岸では、サバ類は定置網などで水揚げされます。定置網は船で魚群をどこまでも追いかける漁法ではなく、沿岸へ来遊する魚が網へ入る仕組みを利用します。

サバが沿岸へ来る量や時期が変われば、定置網での水揚げも変わります。三陸でサバがとれる時期は毎年同じではなく、その年の海況にも左右されます。


海水温が変わると、サバも変わる?


サバの分布や回遊には水温が関係しますが、「海水温が上がればサバが必ず増える」と単純には言えません。魚の分布には、海流、餌、産卵、資源量など複数の条件が関係します。

近年の三陸沖では、黒潮続流の北偏や記録的な高水温が観測され、岩手沿岸でも魚種組成や漁獲の変化が研究されています。サバだけを見るのではなく、同じ海でブリ、イワシ、スルメイカなど他の回遊魚がどう動いているかも合わせて見る必要があります。


サバは、鮮魚と塩サバで何が違う?


鮮魚のサバと塩サバは、同じ魚を原料にする場合でも商品としての扱いが違います。鮮魚は魚そのものの状態を見て調理方法を決めますが、塩サバはすでに塩味が入っているため、追加の味付けや焼き方を調整します。

冷凍塩サバには、解凍してから焼くものと、凍ったまま調理できる商品があります。焼く前に商品ごとの調理方法を見ると失敗しにくくなります。


河合商店の黄金塩サバ



サバはどう食べる?


サバは、焼き魚、味噌煮、煮付け、しめサバ、ほぐして混ぜご飯やお茶漬けなど、幅広く使える魚です。脂のある魚なので、塩焼きでは大根おろしや柑橘を合わせると食べやすくなります。

塩サバの場合は、すでに塩味があるため、味噌煮など濃い味付けへ使うときは追加する調味料の量を調整します。大容量の商品なら、一度に全部を食べるのではなく、人数や食べる回数に分けて考えると使いやすくなります。


しめサバなら、生で食べても大丈夫?


酢で締めたから安全、と判断することはできません。厚生労働省は、サバをアニサキス幼虫が寄生することのある魚介類として挙げています。

また、一般的な食酢、塩漬け、醤油、わさびではアニサキス幼虫は死滅しないと案内しています。予防には、適切な冷凍や加熱、目視による除去などが必要です。

家庭で生食やしめサバにする場合も、鮮度だけで安全を判断せず、生食用として適切に処理された商品や販売者の案内を優先してください。


河合商店の黄金塩サバ


河合商店では、自家製の『黄金塩サバ』を扱っています。商品ページでは、サバに塩をし、低温で熟成させて仕上げた16切れの商品として案内しています。

河合商店の黄金塩サバについては、魚種や内容量、原産地、在庫、配送条件などを商品ページでご案内しています。三陸のサバの特徴とあわせて見ると、商品としての違いも分かりやすくなります。



三陸のサバを知るなら、海全体も見る


サバは三陸の海を広く回遊する魚の一つです。サバだけを固定した旬や産地イメージで見るより、海流、海水温、定置網、他の回遊魚との関係まで見ると、三陸の魚が毎年同じではない理由が分かります。


よくある質問


三陸サバは一つの品種名?


いいえ。マサバやゴマサバのような魚種名とは異なり、三陸で漁獲・水揚げされるサバを地域の文脈で表す言い方として考える方が分かりやすいです。


三陸のサバは秋が旬?


マサバは岩手沖へ夏から秋に来遊すると説明されていますが、水揚げや魚の状態は年によって変わります。『秋なら必ず同じ状態』とは考えず、漁況や商品表示を確認します。


マサバとゴマサバは同じ魚?


別の魚種です。マサバとゴマサバは生態や分布に違いがありますが、店頭ではまとめて「サバ」と表示されることもあります。


塩サバやしめサバなら、アニサキスは心配ない?


塩や一般的な食酢だけではアニサキス幼虫は死滅しません。生食する場合は、適切な処理・表示と販売者の案内を確認してください。


この記事を書いている河合商店について


この記事の執筆・編集責任は、岩手県大槌町の有限会社河合商店です。店舗やこれまでの歩み、代表・河合秀保については、「河合商店について」でご紹介しています。


参考・出典


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