三陸産のわかめといえば、その美味しさから全国的に有名ですよね。実は私の故郷である岩手県大槌町は、三陸産わかめの主要な生産地の一つなんです。
大槌町で生まれ育った私にとって、わかめは欠かせない存在。子どもの頃から、お味噌汁や酢の物など、様々な料理で三陸産わかめを食べて育ちました。
しかし、他の地域で食べるわかめとは、どこか味や食感が違うように感じることがあります。改めて、三陸産わかめの美味しさの秘密について考えてみると、様々な要因がありそうです。
そこで今回は、三陸産わかめの魅力や他産地との違いについて、現地に暮らす私の目線からお伝えしていきたいと思います。三陸産わかめの美味しさの理由を、一緒に探っていきましょう!
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第一部:三陸産わかめの特徴と魅力
三陸産わかめの生産地について
三陸産わかめの主な生産地は、岩手県と宮城県の太平洋沿岸地域です。リアス式海岸が続く三陸地方は、複雑に入り組んだ地形で、良質な海藻の生育に適した環境が揃っています。
特に、岩手県大槌町は、三陸地方の中でも有数のわかめの産地として知られています。豊かな自然に恵まれた大槌湾で育ったわかめは、肉厚で風味豊かなのが特徴です。
三陸産わかめの特徴
三陸産のわかめは、他の産地のものと比べていくつかの特徴があります。
まず一つ目は、肉厚であること。寒流と暖流がぶつかる三陸沿岸の海は、豊富な栄養分を含んでいます。その恵みを受けて育ったわかめは、分厚い葉を茂らせるのです。
二つ目は、深い緑色をしていること。これも栄養分の豊富な海で育ったからこそ。濃い緑色は、わかめが持つ本来の色なのです。
三つ目は、独特の風味と食感を持っていること。ミネラル豊富な海水で育まれたわかめは、磯の香りが豊かで、コリコリとした歯応えが楽しめます。
三陸産わかめが育つ環境
先ほども少し触れましたが、三陸沿岸の海は、わかめの生育に非常に適した環境です。
寒流と暖流がぶつかることで、海水の温度差が生まれます。その結果、対流が起こって栄養分が海底から海面に運ばれてくるのです。プランクトンが増えることで、わかめのエサとなる栄養もたっぷり。まさに、わかめにとっての理想郷といえるでしょう。
また、三陸沿岸はリアス式海岸が発達しているため、複雑な地形の海底では、様々な岩場や磯場が形成されます。わかめの胞子は、この岩場に付着して成長するのです。
第二部:三陸産わかめの歴史と伝統
わかめ養殖の始まり
三陸地方でのわかめ養殖は、今から約300年前の江戸時代中期に始まったとされています。当時は、自然に生えてくるわかめを収穫するだけでしたが、1700年代後半になると、わかめの種を人工的に岩に付けて育てる技術が確立されました。
大槌町でも、江戸時代からわかめ養殖が行われてきた歴史があります。代々受け継がれてきた技術と知恵は、現在の三陸産わかめの美味しさにつながっているのです。
東日本大震災からの復興
2011年3月11日、東日本大震災が発生。大槌町も大きな被害を受けました。わかめ養殖に使用する船や施設も流されてしまい、生産者は大きな打撃を受けたのです。
しかし、町を愛する生産者たちは諦めませんでした。がれきの片付けから始まり、少しずつ養殖施設を再建。震災の年の秋には、わかめの種付けを行ったのです。
震災から10年以上が経った今、大槌町のわかめ養殖は完全に復活を遂げました。生産量も震災前の水準に戻り、品質も磨きがかかっています。
伝統の技術と現代の工夫
わかめ養殖といっても、昔ながらの手法だけで行われているわけではありません。伝統の技術を大切にしながらも、現代の科学の力を借りて品質向上に努めているのです。
例えば、人工衛星を使った海水温のモニタリング。わかめの生育に適した時期を見計らって、種付けを行うのに役立てています。
また、わかめの品種改良にも力を入れています。より美味しく、収量の多い品種を開発するための研究が進められているのです。
大槌町のわかめ養殖は、伝統と革新が融合した形で発展を続けています。先人から受け継いだ知恵と、新しい時代の技術が、三陸産わかめのさらなる品質向上を支えているのです。